裏磐梯の秋景をSCARLET-Xで収録しました

SCARLET-Xで収録した映像を4KでYouTubeにアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=KgcKkZlixFY
今回は裏磐梯です。
裏磐梯と言えば、風景カメラマンのメッカと言われるところで、日の出から夕暮れまで、一日中被写体に欠くことはありません。
秋ともなれば紅葉で埋め尽くされ、美しい秋の風景がいたる所に見つけられます。
従って、早朝、日の出前でも、撮影ポイントでは日の出を待つカメラマンで三脚を置く場所を見つけるのも大変です。
夜遅くまで酒を飲んでいる筆者は早朝に起き出すのが苦手で、ついつい出足が遅くなると、三脚を持ってウロウロということになりかねません。
裏磐梯は11月初旬ともなると既に早朝は寒く、布団から出る勇気を瞬く間に萎えさせてしまいます。
それでも起き出して、早朝の湖に行くと、そこには早朝しか撮影できないものがたくさんあります。
夜明け前の神秘的な湖面、朝日に照らされる湖面の水蒸気、草原に降りた一面の霜、などなど。
早起きは三文の徳とは、やはり風景カメラマンのためにある言葉かも知れません。

さて、SCARLETはひんやりした空気の中で、ファンが回り出す心配はありません。
そもそもバッテリーの消費が激しいので、そんなに長い時間回しっ放しにすることは無いのですが、やはり外気温が低いと安心です。(低すぎるのも問題がありますが。。)
ところで、バッテリーと言えば、裏磐梯のように一日中撮影ができるところでは、計画的に使用する必要があります。
バッテリー(REDVOLT)は1個で30分程度しか持ちませんので、下手をすると午前中で撮影が終了してしまいます。
それどころか、早起きしていますので、10時頃には、もう4個のREDVOLT全てが空になっています。
筆者のクルマにはサブバッテリーが積んであるので、クルマに戻って使ったバッテリーから順に充電します。
しかし1個充電するのに2時間半かかりますので、あまり連続して撮影していると、やはりバッテリーが底をつきます。

クルマに戻れない場合は、バッテリーを使い切ったら、その日の撮影は終了となります。
あるいは、クルマに戻り、急いで充電を始めて、夕景の撮影を行います。
その間は長い休憩時間になります。
とにかく、常に充電を考える必要があります。
当然、バッテリー消費にも気を使います。
バッテリー1個で4時間とか6時間撮影できるソニーのカムコーダーやキヤノンの5DMK2では、フレーミングやフォーカス確認など、カメラの電源を入れっぱなしでも問題なかったのですが、SCARLETではそんなことはできません。
電源を入れる前に、フレーミングを考え、レンズを選択し、フィルターが必要なら装着し、準備万端整えて電源を入れます。
なお、三脚の水平は、カメラが立ち上がっている時間を有効利用して行います。
立ち上がったら急いでフレーミングを行い、フォーカスを合わせ、収録します。
電源ボタンを押した後で、人がフレームに入って来ると大変です。
その人がすぐにフレームアウトするか、しばらく留まるのかを瞬時に判断し、しばらく留まるようならすぐに電源を切ります。
フレームアウトしそうで、なかなか立ち去らない場合は、本当に厄介です。バッテリーはどんどん減ります。
従って、電源ボタンを押す前に、収録中にフレームに入ってきそうな人がいないか、よく観察する必要があります。
立ち上がりには約20秒かかるので、20秒先の状況を読む必要があるのです。
人の行動を読む能力も、知らず知らずのうちに身に付いてきます。

冗談はさておき、良いこともあります。
それはカット数が減ることです。
バッテリーやメディアに余裕があると、あまり良く考えずにどんどん撮ってしまい、無駄なカットが増えてしまいます。
しかしSCARLETでは、収録する前によく考える癖がつきます。
フィルムからビデオへの移行期、ビデオでは無駄な収録をするようになったと聞いたことがありますが、SCARLETではフィルムカメラで撮るような緊張感があるような気がします。
そうは言っても、やはりバッテリーの持ち、あるいは消費電力の改善は、最優先の一つとして考えてもらいたいものです。
- 2013.12.08 Sunday
- 撮影紀行
- 14:15
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- by フォトキャンパー