ソニーの業務用4KカムコーダーPXW-Z100

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    昨日、当ブログでソニーの民生用の4KハンディーカムコーダーFDR-AX1について書き、その中で業務用機が発表される可能性に触れましたが、あっさり翌日に発表されました。
    業務用機はPXW-Z100というモデルネームだそうです。
    連日になりますが、これについても書いてみることにします。

    例によって、簡単に仕様を見てみましょう。
    *がAX1との違いです。

    ・1/2.3"裏面照射型CMOSセンサー(総画素数約1890万画素、有効画素数約830万画素)
    ・レンズ焦点距離 30〜600mm(35mm換算:4096x2160時)* 31.5-630mm(35mm換算:3840x2160時)
    ・絞り F1.6〜F11 オート/マニュアル切り換え可能*(AX1では記述なし)
    ・ズーム 光学20倍
    ・液晶モニター 3.5型、アスペクト比 16:9、852[H]×480[V]×3[RGB](AX1では 3.5型(16:9)/約123万ドット エクストラファイン液晶 と記述)
    ・ビューファインダー 0.45型、アスペクト比 16:9、852[H]×3[RGB]×480[V]相当*(AX1では記述なし)
    ・手ぶれ補正 シフトレンズ方式、ON/OFF 可能(AX1は"光学式(アクティブレンズ方式)"と記述)
    ・記録フォーマット(4K) XAVC:4K :4096x2160 3840x2160*(AX1はXAVC S規格:MPEG4-AVC/H.264)
    ・記録画素数/フレームレート 59.94p 最大600Mbps、50p 最大500Mbps、29.97p 最大300Mbps、
    25p 最大250Mbps、23.98p 最大240Mbps
    *(AX1は、3840×2160 60P(150Mbps)/3840×2160 30P(100Mbps)/
    3840×2160 30P(60Mbps)/3840×2160 24P(100Mbps)/
    3840×2160 24P(60Mbps))
    ・記録メディア XQDメモリーカード*(AX1はNシリーズでも可)
    ・スロー×クイックモーション 1920x1080p NTSCモード 1〜60fps切り替え可能、PALモード1〜50fps切り替え可能*(AX1では記述なし)
    ・ガンマカーブ 切り替え可能*(AX1では記述なし)
    ・出力 SDI BNC×1(3G HD-SDI)* HDMI(AX1はHDMIのみ)
    ・TC IN/OUT*(AX1は記述なし)
    ・質量 約2.46kg (本体のみ), 約2.91kg(撮影時)

    ややこしくなってしまいましたが、一番大きな違いは記録フォーマットです。
    AX1が民生用と位置付けられるLong GOPのXAVC Sを採用しているのに対し、Z100は業務用フォーマットのXAVCを採用しています。
    またAX1は、3840x2160のみに対応していましたが、Z100はこれに加え、Full 4Kと言われる4096x2160をサポートしています。
    更に、HDでもAX1がAVCHDを採用予定であるのに対し、Z100はXAVCのHD記録を採用しています。
    ソニーは今まで業務用HDフォーマットはMPEG2(4:2:2/50Mbps/8bit)を採用していましたが、XAVCに切り替えたと言うことです。
    そのため、1920x1080/60P/4:2:2/10bitで223Mbpsもの記録レートになっています。

    さて、4K記録ですが、4096x2160/60Pで最大600Mbps、30Pで300Mbpsとなっています。
    ブラックマジックデザインの4KカメラではPreRes422/3840x2160/30Pで880Mbpsですので、これに比べるとかなり低いレートです。
    さすがに圧縮効率の良いXAVCでも、これはかなり強力なPCでないと再生できないでしょう。
    記録メディアも、AX1では使える廉価版のXQD Nシリーズは使えないようで、Sシリーズのみ記述されています。

    そしてもう一つの大きな違いがHFRです。
    Z100にはS&Qという機能があり、即ち、高速度撮影ができ、これによって美しいスローモーションが得られます。
    例えば、ベースレートを24Pにしておき、S&Qモードにして60fpsで記録すると、60/24=2.5倍速で記録することになり、従って1/2.5倍速のスローモーションが得られるわけです。
    しかし、残念ながら、これはHDだけの機能で、4Kモードでは対応していないようです。

    記録フォーマット以外の違いは、SDI出力やTC IN/OUTが追加されていることがあります。
    レンズは一見同じように見えますが、手ぶれ補正が異なっているようです。
    AX1はアクティブレンズ方式に対して、Z100はシフトレンズ方式です。
    両方とも光学式には変わりないのですが、アクティブレンズ方式と言うのは、最近の小型のハンディーカムで採用されている、強力手ぶれ補正です。
    しかし、なぜかZ100は普通のシフトレンズ方式です。
    確かにアクティブレンズ方式は問題点もあるのですが、ステディーカムに近い効果が期待できる大変有用な機能です。
    ON/OFF機能を付けて、アクティブレンズ方式も付けておけばよかったのに、と言う気がします。
    (仕様の書き方の違いだけで、実は付いているのかもしれませんが)

    ところで、4Kワークフローについては、まだ不透明な部分があります。
    編集自体は、各NLEメーカーはXAVCをサポートすると思われますが、4Kでの書き出しが確立されていません。
    現在、まだ4Kのパッケージメディアは想定されていませんし、4KでYouTubeにアップするだけでは業務になりません。
    従って、このカメラの具体的な使われ方は、将来の4K放送に備えて4Kで収録しておき、直近の映像はHDとして使うという使い方かもしれません。
    いずれにしても、現在NX5が使われているような、ブライダルや放送外のビデオ制作を4Kで行うというのは、まだまだ先のことでしょう。

    一方AX1の方は、NLEで4K編集後、XAVC SでAX1に書き戻すことができれば、とりあえず4Kブラビアで、編集された4K映像を観ることができます。
    将来Vegasに書き戻しの機能を付けるそうですが、これが無いと折角AX1と4Kブラビアがあっても、編集された4K映像を見られないことになります。
    Vegasに限らず、他のNLEでも早くサポートして欲しいものです。


     

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