RED RAYの意義って?

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    RED RAYをご存知でしょうか?
    これは、簡単に言うと4Kファイルを再生するプレーヤーです。
    HDMIで4Kディスプレイに接続して、4K映像を再生することができます。



    さてこの製品、どういう意味を持つのか考えてみたいと思います。
    その前に、現在4Kのテレビが様々なメーカーから発売されていますが、4Kソースはどうなっているのでしょうか?
    また、REDをはじめ4Kカメラが発売されていますが、PremiereProなどNLEで4K編集をした後、ファイルを書き出し、何らかのメディアに記録して4Kテレビで再生画を見るのはどうしたらよいのでしょうか?

    実は、この解はまだ無いのです。
    HDの時はBlu-rayがありました。
    HDカメラで収録したものをHD編集して、タイムラインを書き出すときにBlu-ray用のファイルで書き出せば、Blu-rayディスクが出来上がり、PlayStation3やBlu-rayレコーダーで再生すれば、HD対応のテレビで観ることができました。
    しかし、4Kではそのようなソリューションが無いのです。
    ワークフローはそこで途切れているのです。

    放送業界は、当初の計画を1年前倒しして、2014年に4K放送開始を宣言しています。
    放送機器メーカーも4Kカメラや4K対応NLEやディスプレイを発売しています。
    4Kはもう実用段階の一歩手前まで来ているといわれています。
    しかし、DVDやBlu-rayのように手軽に配布できるパッケージメディアが考えられていないのです。

    これはBlu-rayが日本以外ではほとんど普及していないことが大きく影響しています。
    恐らく4K対応の光ディスクを開発しても、Blu-ray以上に普及するのは難しいと思われ、そのためメーカーは開発に躊躇しているのだと考えられます。
    それでは、4K映像を放送以外で配信するのはどうするのでしょうか?
    ひとつの解はソニーが今年はじめにCESで発表した、メディアサーバーです。(写真下)




    ネットにつながったサーバーにコンテンツを配信します。
    これはこれでビジネスモデルが確立すれば、普及するのかもしれません。

    しかし、やはり何らかのメディアで受け渡しする方法が必要ではないでしょうか?
    例えば4Kの家庭用ビデオカメラは将来的には普及すると考えられますが、DVDやBDを作るように4Kのファイルを作り、これをUSBメモリーなどの媒体を介してプレーヤーで再生するというパスはやはり便利です。
    仮にネットでしか受け渡しできないなら、4Kを現実的な時間でダウンロードできる太さの回線が必要ですし、WiFiのような無線となると更に厳しいでしょう。

    例えば4K映像の需要で現実的に考えられるのが、各種展示会でのプロモーション映像です。
    このような場合、展示会場にプレーヤーを置いておいて、メモリーメディアで納品できれば、大変便利です。

    ところで、ソニーが4Kの制作用ファイルフォーマットとして発表したXAVCがありますが、これを民生用の機器まで拡大するために設定されたのが、XAVC Sです。
    これはLongGOP 4:2:0、4:2:2を使用し、ファイルサイズを抑えています。
    ソニーの発表文では、「これにより、ソニーはXAVCフォーマットを映像制作から視聴において、業務用途からコンスーマー用途までトータルにカバーするビデオフォーマットと位置付けます。」と書かれていますので、配信まで見込んでいるのでしょう。
    しかし、現在のところXAVC Sで配信をどうするのかという具体的な提案はされていません。

    RED RAYに戻りましょう。
    RED RAYはこの問題を解決する提案をしています。
    REDの指定するファイルフォーマットで書き出したファイルを、メモリーメディアなどでRED RAYにインポートすると、RED RAYからHDMIで4K出力されます。
    このREDの指定するファイルフォーマットは、REDCINE-X PROにRRENCODE pluginというものをインストールする必要があります。
    RRENCODE pluginはRED RAYに1ライセンス付属しているそうです。
    ただ、残念なことに、このファイルを出力するのは、現在のところREDCINE-X PROのみだということです。
    普通NLEで編集すると、そのままタイムラインから出力したいものですが、それができるようになるためには、NLEメーカーがこのプラグインをNLEアプリに入れられるようにする必要があるわけで、今後NLEメーカーがそれをするかどうかは分かりません。
    REDには、早急にNLEメーカーに掛け合ってほしいものです。

    ということで、RED RAYは、NLEから4Kテレビへの橋渡しのいいところまで行っているのですが、あと一歩及んでいません。
    REDはじめ4K機器メーカーには早くこの問題を解決してほしいものです。
    それによって、大手以外のプロダクションやクリエーターからも4Kコンテンツが豊富に出てくると考えられます。
    それはDVが出てきたときも、HDが出てきたときにも証明されています。


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