RED Dragonセンサー発表

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    NAB2013でREDが従来のイメージセンサーMysterium-Xに代わる新しいセンサー、Dragonを正式発表しました。(REDのカメラに使用されるイメージセンサーには、このようなニックネームが付いています)

    一言で言えば、素子数が増えたということで、従来のMysterium-Xの最大解像度が5K(5120x2700)であったのに対し、今度のDragonは6K(6144x3160)とのことです。
    この5Kとか6Kというのは、横方向の素子数を表しており、現在のHDが1920(約2K)、これから始まろうとしているのが3840(あるいは4096)で4Kです。
    これに対しREDはMysterium-Xでも既に5Kだったものが、今度は6Kだ!といっているわけです。
    (NHKは8Kだ!と言ってます。。)

    ということで、REDのイメージセンサーは多画素化に向かっています。
    では、多画素にするとどのようなメリットがあるのでしょうか?
    REDのサイトを見ると、

    When outputting 6K files to 4K or HD, your image will appear more refined and detailed compared to those captured at lower resolutions.

    6Kで撮って4KとかHDにダウンコンバートしたほうが、低解像度で撮るよりも画質が良いのだ、と言っています。
    確かにSCARLET-Xの4Kで撮ってHDで書き出した画は、すばらしい解像感です。
    6KからHDに落とすと、もっとすごいのかもしれません。
    ソニーやブラックマジックやキヤノンが4K映像は4Kセンサーで撮る方向に対し、REDは多画素で撮ろう、ということです。

    一方静止画の画質向上の狙いもあると思われます。
    REDはDSMC(Digital Still Motion Camera)のコンセプトのもと、EPICもSCARLETも静止画も撮れる動画カメラという位置付けで売り出しています。
    そこでスチルカメラとして考えると、Mysterium-Xは5120x2700=13,824,000ですから、約1380万画素です。
    しかし、キヤノン5DMK3は2230万画素、ニコンD800は3600万画素です。(いずれも35mmフルサイズ)
    Super35mmとほぼ同じ大きさのAPS-Cセンサー機で比べると、キヤノン7Dが1800万画素ですが、これにも勝てていません。
    今回Dragonセンサーでやっと1900万画素になったわけですが、DSMCと謳っている割には、まだ少し寂しい感じです。

    さて、動画に話を戻します。
    このDragonセンサーを搭載したEPICでは、

    1-100 fps 6K
    1-120 fps 5K, 4.5K
    1-150 fps 4K
    (3Kと2Kは略)

    で撮影できます。

    この意味は、6K撮影時には最高100fpsで記録できると言うことです。
    同様に4K撮影時には最高150fpsで記録できます。
    解像度が低い分、データ量が少なくなりますので、より高速撮影ができるわけです。

    そうやって撮影したファイルを24pで再生すると、なめらかなスローモーションが得られます。
    例えば6Kの解像度時100fpsで記録したファイルを24pで再生すると、約1/4倍速のスムースなスロー映像が撮影できます。
    同様に4K撮影時なら、24p再生でで最大約1/8倍速のスムーススロー映像が撮影できます。
    ちなみに、6Kの解像度時100fpsで記録したファイルを30pで再生すると、約1/3倍速のスロー映像が撮影になります。
    フィルムカメラで高速にフィルムを走らせて撮る手法をオーバークランクと呼びましたが、原理的にはアレと同じです。

    さてDragonのこのスペックがどれほどのものか比べてみますと、ソニーのF55が4K撮影時に60fpsまでですので、こちらは24p再生時で1/2.5倍速のスローとなりなす。
    DRAGOBセンサーは4K時は150fpsですので、そのすごさが分かります。

    ただ、注意しなければならないのは、REDのカメラでは6Kの場合はセンサーサイズいっぱいを使いますが、4Kの場合は、使うエリアが小さくなることです。
    即ち、折角Super35mmサイズのセンサーを持っていても、4Kでは使う範囲が小さくなり、明るさ的に不利となりますし、画角も変わってしまいます。
    まあ、同じセンサーサイズ(Super35mm)で撮影する場合でも、100fps記録ができるので、スペック的には勝っています。

    さて、SCARLETユーザーはDragonセンサーにアップグレードするメリットはあるでしょうか?
    Dragon SCARLETのスペックは、

    60fps 5K (including anamorphic 5K)
    75fps 4K
    (3Kと2Kは略)

    です。
    Mysterium-Xでは、5K撮影時は12fpsでしたので動画では使えなかったのですが、Dragonセンサーでは5Kを動画で使えることになります。
    また、5K記録時でも60fpsで撮れますので、24p撮影時では1/2.5倍速の美しいスローができます。
    同様に4K撮影だと1/3倍速です。
    ハイスピード撮影がしたかったというSCARLETユーザーには朗報です。

    ただし、お値段は、

    Upgrade to EPIC-X for $9,500
    After Upgrading to EPIC-X, get an EPIC DRAGON for an additional $9,500
    Upgrade to SCARLET DRAGON for $9,500 with lower specs

    SCARLETをDragonセンサーにアップグレードするだけなら$9,500だけど、$19,000(=$9,500+$9,500)出すならDragonが付いたEpic-Xまでアップグレードできますよ、ということです。
    100万〜200万円近い金額を出してのアップグレードですが、やはりスローモーションの必要性によります。
    なお、ダイナミックレンジも改善され、13.5stopから16.5stopになります。(EPICでは記載されていますが、SCARLET Dragonでは記載されていません)

    値段はともあれ、センサーまでアップグレード対象にするという姿勢は、今までのメーカーとは大きく異なり、REDのユーザーに対する姿勢が分かります。
    NABでは、実際のアップグレードの様子を見せるブース展示がされたそうですが、こんな展示も今までには無かったことです。

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