RAW記録について(1)

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    RAW記録という言葉を、最近よく耳にします。
    しかし、実際良く分からないと言う声もよく聞きますので、何回かに分けて書いてみたいと思います。

    写真の世界ではすでにおなじみで、多くのスティルカメラマンはRAWで記録しています。
    しかしビデオの世界では、これまで”ビデオ出力”、という概念で映像信号が扱われていましたので、多くのビデオカメラマンにとって、RAWはなじみが薄い記録方法でした。
    RAWがビデオの世界で表舞台に出たのは、REDがREDONEを発表してからです。

    それでは、まず、なぜRAWというのか、あたりから。

    RAWは、直訳すると「生:ナマ」ということですが、これは撮像素子から出力された電気信号を、何も加工せずに記録することからきています。
    下の図を見ていただくのが分かり易いでしょう。


    撮像素子で電気信号に変わった映像信号は、従来のビデオカメラでは、プロセスと圧縮(エンコード)を経て、メディアに記録されます。
    再生する場合は、これを伸張(デコード)し、ビデオ出力されます。

    一方、RAWのパスではプロセスがなく、そのまま圧縮されています。
    即ち、プロセスの過程があるのが従来のカメラ、無いのがRAW記録するカメラと言うことになります。

    それでは、従来のカメラが、このプロセスの部分で何をやっているかと言うと、色合いやディテールやノイズリダクションやガンマ補正など、そのカメラの持つ画質を決めているのです。

    RAW記録するカメラでは、このプロセスがありませんので、記録された画質は、最終的なものではありません。
    色調整やガンマ補正やディテールが付いていませんので、うすらぼんやりした画が記録されているだけです。

    料理に例えると、食材をそのまま保管しておくのがRAW、調味料を入れたり、焼いたり煮たりして、とりあえず食べられるようにしたのが従来のビデオといったところでしょうか。
    ”とりあえず”と書いたのは、従来のビデオでも、編集過程でカラーコレクションなどをすることがあり、カメラ出力が最終的な作品画質ではないからです。
    料理だと、お皿に盛り付けて最終形ということですね。

    従って、RAWで記録するということは、後処理前提(料理する必要がある)ということです。
    後処理で色補正やディティール付加やノイズリダクションやガンマ補正などを行いますが、これは即ち、従来のカメラではカメラがやっていたことを、RAWで記録する場合は人間がやる、ということです。
    この作業を、フィルムの処理に例えて”現像”と言われる場合があります。
    RAW記録されたものは、ネガと同じような位置付けですね。

    RAWで記録するカメラでは、従来のカメラで普通に言っていた、”このカメラの画質”という概念がありません。
    後処理で、如何様にも創ることができるからです。
    まさに、”生の食材”ですね。

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